@article{oai:cur-ren.repo.nii.ac.jp:00000904, author = {國田, 祥子 and 岡, 直樹 and 黒田, 智広 and Kunita, Shoko and Oka, Naoki and Kuroda, Tomohiro}, journal = {中国学園紀要, Journal of Chugokugakuen}, month = {Jun}, note = {成人が文章を読む際,意味理解には黙読が,逐語記憶には音読が有利であることが知られている。これに対し,高橋(2007)はガーデンパス文の意味理解を行う課題において,黙読では二重課題を設けることで成績が低下するのに対し,音読では二重課題を設けても成績が維持されることを見いだした。この結果について彼女は,音読は個々の単語に強制的に注意を配分する読み方であるため,二重課題状況下のような負荷がかけられた状況では意味理解においても音読が有利となったと考察している。本研究では,音読の注意配分機能を文章理解において検討した。二重課題として音高聴取を行わせながら音読と黙読の2条件で文章を読ませた後,意味理解と逐語記憶の課題を行った。結果,意味理解では音読よりも黙読の方が,逐語記憶では黙読よりも音読の方が成績が良くなる傾向が得られた。高橋(2007)で用いられた理解課題は単語に注意を向けることが必要なのに対し,本研究の理解課題はそれほど単語に注意を向ける必要がなかったためと考えられる。二重課題状況での文章理解における音読の注意配分機能は,単語に多くの注意を向けることが必要な課題で有効となることが示された。}, pages = {181--188}, title = {音読は文章理解に有効か}, volume = {11}, year = {2012} }