@article{oai:cur-ren.repo.nii.ac.jp:00000856, author = {加藤, 承彦 and 加藤, 泰彦 and Kato, Tsuguhiko and Kato, Yasuhiko}, journal = {中国学園紀要, Journal of Chugokugakuen}, month = {Jun}, note = {本研究はアイムーブメント(眼球移動)のデータと音読のデータとを重ね合わせたデータから,絵本における5歳児 の読みの実態とその本質を明らかにしようとするものである。被験児は保育所の5歳児21名で,全員が親,保育園,塾 から特別な文字指導を受けたことのない子供達である。使用した絵本は,保育所に常備されているが,まだ子供に読ま れていないハッチンス作『おたんじょびおめでとう』(偕成社)である。  まず,音読分析の結果,誤読には主に読みまちがい,読みとばし,読み加え,削除,挿入の5つのタイプがあること がわかった。そこで,事例別に,それらのデータをアイムーブメントのデータと対応させた結果,眼球は1文字1文字 に注視していないのに正確な読みになっていたり,注視をしていても意味が通れば誤読を訂正しなかったり,意味が通 らない時には読み戻って読み直す事例が多くみられた。また,音読の読み詰まりとアイムーブメントの注視との関係に ついては,読み詰まる時,アイムーブメントには読み戻りか,長い注視があり,それによって,子どもは絵や文脈から 意味的な手がかりをつかもうとしていることがわかった。  以上の結論から,“読む”ことは,単に目で見たことを音声化することではなく,子どもが自分で見る情報を選び, それを解釈することによって文意を予測し,語や文のあるカ所でストップしたり,ジャンプしたり,読み戻ったりしな がら意味を理解しようとする行為こそが“読む”ということの本質であることが明らかとなった。}, pages = {47--56}, title = {アイムーブメントと誤読の研究― 就学前児の絵本の読みを通して ─}, volume = {10}, year = {2011} }