@article{oai:cur-ren.repo.nii.ac.jp:00001052, author = {中野, ひとみ and Nakano, Hitomi}, journal = {中国学園紀要, Journal of Chugokugakuen}, month = {Jun}, note = {人間は成長発達の過程で数多くの社会的経験を積み,自分自身の価値を形成していく。人に対する思いやりや善悪の判断などの倫理観や道徳的思考も同様にして培われていく。しかし,自分にとって理不尽な状況下に置かれた場合,人はそれまでに培われてきた確固たる揺ぎ無い思考でも,時として心が揺らぎ自分自身の倫理観や価値が歪むこともある。近年多発する社会的問題にも,少なからず人倫的要素が大きく影響しているとされる。こうした倫理観の歪みの背景には,現代社会の複雑化と人間疎外も関与していると考えれる。他者を顧みない社会的逸脱行動行為が問題視されるなかで,他ならぬ対人援助の専門職を養成する教育現場において,倫理的観点は対象者を支援するうえで,最も重要な視点である。福祉専門職を養成する教育カリキュラムのなかでは,対人援助職として倫理綱領を中心とした講義の展開は必須とされ,複雑に絡み合ういくつもの科目の中で統合的に教授している。  制度や職種の煩雑化など,福祉施設の課題は山積し,そこに従事する福祉専門職の倫理観は,他者を支援するうえで大きな要素であるといえる。近年,マスメディアなどでクローズアップされる福祉現場での職員による社会的逸脱行為などの問題は,ますます複雑化を呈し福祉専門職の倫理観とは何かを問うことが多くなっている。人間疎外が進むことでの価値の変容と福祉専門職の倫理観への影響について考察する。}, pages = {37--44}, title = {福祉専門職の倫理観構築のための一考察 -人間疎外による倫理観への影響-}, volume = {17}, year = {2018}, yomi = {ナカノ, ヒトミ} }